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2013年2月15日金曜日

レトロフューチャーシップ マーリン(2)



さて、長らく休眠状態が続いていた当ブログ「K's hangar」ですが、今回、久しぶりに更新いたしました。

今回は、前回に引き続き、レトロフューチャーメカ「マーリン」の後編をお届けしたいと思います。 とはいえ、後編に行くまでに、じつに数年も放置してしまったわけで「なにをいまさら」という感もあるかと思います。ですが、掲載予定の画像は、ずっと前から準備しており、今回はそれを無駄にしないためにも、いささか遅きに失した感はありますが、アップすることにしました。
この後編では、マーリンの基本形状や、各部のアップをご覧いただこうと思っています。

こちらは、マーリンの俯瞰図です。
デザインのイメージソースは、戦艦三笠といった日露戦争時の戦艦であるため、基本的には船のかたちを取っています。甲板は板張りを想定しており、艦橋となるべき部分も設えています。ただ、このメカは、兵器という設定ではないので、甲板上には、砲塔などの武器に類するものはありません。


ちなみにこちらは、翼を取り去ってみた状態です。
胴体部分は、基本的には単純な紡錘形をしています。胴体は、アルミのような軽合金に覆われている、という設定で、その表面には微妙なたわみが出ている雰囲気を持たせています。

今回のような、レトロフューチャー、スチームパンク系のメカには、外板の微妙なたわみは、雰囲気を持たせるための有効な方法になると考えています (先進的なメカには適用できませんが…) また、今回はあまり出番がないのですが、鋳造された金属表面の荒れも、使い方次第では、レトロな雰囲気を出せると考えています。

次いでこちらは、翼の付け根と、翼を動かすための機構を表した部分です。
翼は、主に、甲板上のクレーンによって動かされていますが、それだけでは充分ではないと考え、ワイヤーによっても引っ張られており、また、翼内にも翼の上下運動をサポートする機構があるという設定にしています。
ただ、現実的には、これでも、翼を動かす機構としては不足していると思います。ですので、前回も書きましたが、翼のほかに、揚力を発生させる機構なり装置なりが、マーリンの内部にある、という設定にしています。


艦橋のアップショットです。
窓という要素は、メカの大きさを表現する格好の材料です。窓やドアがあることで、自然と、このメカの大きさが推測できます。また、こうした、人間の乗る部分を作るのは、自分が乗船した気分も味わえて、とても楽しいものです。

船体上部中央を上から見てみました。 
翼を動かすアームは、床から突き出している油圧シリンダー状のパーツによって、動かされています。 あともう少し、煙突基部をもう少し作り込みたいところでしたが、モデリングデータ肥大化を恐れて、結局、この程度に止めています。 際限なく作っていくと、モデリングデータが重くなり過ぎ、スクロールさえも困難になります。3Dを使うメカイラストの、泣き所かもしれません。

船体下部です。
下部に見えるダクトが揚力を発する噴射口のつもりですが、それでも、巨大な船体に対して小さすぎ、説得力が乏しいと思います。架空のメカですので、ここは、未知の動力源が入っているという、安直な設定にしています(あまりに理詰めで考えると、自由な発想でメカが生み出せなくなってしまいます)


また、今回は、逆光気味にレンダリングして、ダークな雰囲気を作る、ということにも、力を注いでいます。 いざ、メカを作ると、どうしても、全景をわかりやすくドーンと見せたい、という気持ちになってしまい、そのため、ライトも、細部までしっかり見えるようにと、全体をくまなく照らすように、単純にあててしまいがちになります。 ですが、その気持ちを抑えて、逆光気味にすると、メカの持つ別の魅力も見えてきたりします。

前回の記事では、このマーリンを明るくレンダリングしていたのですが、今回、逆光にしてレンダリングすると、いままでにないドラマチックな雰囲気を帯びたように思います。 また、テクスチャの質感も鈍い輝きが強調され、また、外板のたわみも、効果的に出るようになったと感じています。 そこに、大好きなグレーの雲背景をあしらうと、期待以上の効果が出ました。 

ただ、あまりコントラストを付けすぎるのもいけないかな、とも思います。このあたりは、レンダリングを繰り返して、最適なポイントを見つけるしかなさそうです。 

というわけで、久しぶりの更新だったわけですが、どうしてここまで更新が遅れたかというと、ここのところ、多忙を極めているからです。 ブログを書くことももちろんですが、新しいメカを作っている時間が、なかなか捻出できません。このブログを始めた頃とは、いろいろな意味で、環境が変わってきています。
それでも、メカを作るのは大好きですし、これからも、新しいものを創造したいという気持ちは健在です。 頻繁なアップはかなり難しいと思いますが、今後も、このブログは続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。 ちなみに、日常の出来事などを綴るブログ「K's bar」は、定期的に更新していますので、そちらも、覗いていただけるとうれしいです。


2010年2月25日木曜日

レトロフューチャーシップ マーリン(1)



今回は、前回とは打って変わって、レトロフューチャー路線のメカをご紹介することにします。今回登場のメカは、蒸気機関を用いて飛行する大型船「マーリン」です。マーリンとは、カジキという意味です。
このメカは、日露戦争時の戦艦である、三笠や、スワロフなどをイメージソースに、デザインしました。この時代の戦艦は、どれも、どことなくユーモラスなフォルムを持っていて、レトロフューチャーデザインのエッセンスに溢れているように思います。とくに艦首下部の形状は、他の時代にはない特有のもので、レトロ感があふれています。

このマーリンも、当ブログですでにご紹介している、フライングスチームシップや、スチームバードと、同一世界に存在するメカという設定にしています。ですので、駆動、推進システムなどは、同じ技術を用いているということになっています。

戦艦をモデルにしているとはいえ、本メカは兵器ではなく、武装の類いはありません。このメカの用途は、貨客運搬と、長大な航続距離を生かした辺境探査としています。



基本的にこのメカは、オーニソプター(鳥のように翼を羽ばたかせて飛ぶ飛行機)となっていて、甲板に設えられたいくつものアームで、前後計四枚の羽根を駆動させるという機構を持っています。
ですがおそらく、この仕組みだけで揚力を得るのは不可能で、ほかにも、船体浮揚をサポートするシステムが必要かと思われます。そのため、船底に、円形状の部品が露出させることにし、ここを噴射口として、揚力をサポートする機構が翼以外にもある、という設定にしています。



本メカは、その中央部分が動力機構で埋まっており、貨客船と設定するには、いささか苦しいかもしれません。これでは、たいした搭載能力がないはずです。
実際、製作中に、もっと機構の露出部分を少なくしようかとも思いましたが、ビジュアル的な面白さを考えると、複雑な部品の集積はかかせないように思いましたので、このようにしました。



また今回も、私のレトロフューチャーメカの特徴である、顔っぽく見せる造形を盛り込みました。

ちなみに、このメカも、モデリングはShadeで行っています。もっとも、最初のメカデザインは鉛筆によるスケッチで行っています。

ご紹介した各画像は、それぞれ背景を付け、リアルイラスト風にしています。自分としては、灰色に煙るような曇天の背景って、けっこう好きです。

ところで、こうしたオブジェクトを、当ブログでは、おしなべてレトロフューチャーと称していますが、巷では、スチームパンクといった表現もよくなされているようです。
蒸気機関を取り入れたオブジェクトは、たしかに、スチームパンクといったほうが適当なのかもしれませんが、私としては、レトロフューチャーという言葉のほうが、よく馴染んでいるため、今後も、この言葉を用いていきたいと思っております。

さて、次回は、このメカの細部について、くわしくご紹介いたします。

2009年5月26日火曜日

レトロフューチャーメカ、スチームバード(2)



さて、今回も、前回に引き続き、レトロフューチャーメカのご紹介を続けたいと思います。前回は、全体の形状がよくご理解いただけるような画像をご紹介しましたが、今回は、部分アップ画像を中心に、取り上げていきたいと思います。



まず、こちらが、コクピット部分です。計器板上部の風防は、平面の一枚ガラスを、金具で挟み込んだ可倒式のものとしています。この形状は、戦前のフォーミュラーカーであるアウトウニオンの風防を参考にしてデザインしました。

本メカは、たとえ高速で飛行するといっても、現行のジェット機よりは低速であり、このような風防でもなんとか耐えられる、という設定にしています。ちょっと苦しい設定かもしれませんが、剥き出しのコクピットのほうが、ビジュアル的に映えると判断したため、このような風防を採用しました。

コクピット内は、大型のレトロなメーターで埋められています。その多くが、各ボイラーの圧力計といったもので、こうしたメーター類が外部から容易に見えることによって、メカらしさが増し、ひいては視覚的にも楽しさが出るように思います。



さて、次はエンジン部分です。こちらは、配管や、圧力を逃がすための調整弁などが、ボディから突き出しています。また、翼を上下させる機構も露出するかたちとなっています。
この後部の複雑な機構が、本メカのビジュアル上の大きな特徴のひとつとなっています。



ついで、同じ箇所を斜め後方から見てみました。巨大なノズルの付け根付近の形状は、レシプロ戦闘機に搭載されている空冷星形エンジンを彷彿とさせるデザインにしてみました。こうして見てみると、さらに細かなパイピングやコードなどのディティールが、もうちょっとあってもいいのかもしれません。



そしてこちらは、本メカが載せられている、簡易型小型台車です。前後で台車の形状が微妙に違っています。左右のスキッド(ソリ)部分のすぐ真上には板バネがあり、中央付近にもサスペンション機構があって、機体を載せるさいにかかる衝撃をやわらげるようになっています。

また、機体と直接接する部分には、ゴムコーティングが施されていて、機体に傷をつけないよう、配慮されています。この台車は、機体が離陸した場合、そのまま、地面、あるいはカタパルトなどの射出装置の上に残されます。



さてこちらは、簡易型小型台車ごとメカを載せる、大型の作業用台車です。この台に乗せられて、組み立て作業や整備作業が行われ、離陸となった場合は、この作業台がレールの上を移動し、カタパルトに連結します。



このメカは、スチームバードと命名しました。以前このブログでご紹介した、フライングスチームシップと同時代、同一の技術体系のなかで製造されたもの、という設定にしています。

それでは、今後も、レトロフューチャーメカや、クールなメカのご紹介を、していきたいと思います。ご期待下さい。

2009年5月20日水曜日

レトロフューチャーメカ、スチームバード(1)



さて、久しぶりの投稿になりますが、今回は、レトロフューチャーデザインのメカニックをご紹介したいと思います。

このメカニックは、蒸気ジェット(ロケット)機です。推力を得るしくみは、断続的な水蒸気爆発を発生させる、という設定にしています。もっとも、そのような原理で、ロケットを飛ばすことなど、まったくの不可能事なのでしょうが、蒸気機関を発明した当時の人々は、この機構をさらに発展改良させていけば、やがては、空を飛ぶ機械も作れるに違いないと、夢を膨らませたのではないかと思います。
レトロフューチャーとは「懐古趣味的未来」という意味ですが、その世界観は「現在とは異なる技術体系を持つ異世界」という定義付けも成り立つのではないかと思います。このメカは、そんな夢想の世界の産物であり、よって設定も自由に、ということで、蒸気ロケットという設定にしました。



このメカニックは、見ての通り一人乗りで、実験的な意味で作られた機体という設定です。実用性はほとんどなく、航空レース競技などに使われる、スペシャルマシンということにしています。離陸は主に専用のカタパルトを使って行い、着陸は胴体下部に収められた簡易着陸脚(橇状のもの)を下ろして、半ば強引に着陸する、ようになっています。きちんとしたランディングギアをもたないため、移動時や待機時は、冒頭の画像のように、専用の台車に乗せられています。

翼は、アームによって上下に駆動するようになっており、蒸気駆動によって鳥のように翼をはばたかせ、揚力を得るという設定になっています。ただ、この揚力はあくまで補助的なもので、低速時や離陸時に使用する、という設定にもなっています。



このメカは、もともと、昔の葉巻型F1のように、エンジン部分が露出するメカを作りたい、という思いから、製作をはじめました。
ですから、よくも悪くも、リアビューがもっともビジュアル的に映えるようなデザインとなってしまっています。デザインスケッチもリアからのものしか存在しません。

ボディは真鍮のようなテクスチャを持つ軽合金で作られており、各所はリベットによって接合されています。レトロフューチャーなガジェットに、リベットは欠かせないアイテムです。

私のレトロフューチャーメカの特徴は、目に相当する部分がついていることです。このメカにも、前部ボイラの点検口(廃熱口)という設定で、目がついています。レトロフューチャーなガジェットは、どことなくユーモラスな雰囲気を出したいと思っているので、このような部分を、いつも付けるようにしています。



さて、次回は、このメカのディティールについて、さらにくわしくご紹介したいと思います。

2008年7月12日土曜日

ふたたび、レトロフューチャーメカ(2)


前回に引き続き、フライングスチームシップをご紹介していきたいと思います。
今回は、そのディティールに重点を置いて、説明していきたいと思います。


翼を駆動するアームは、最初、単純に、円筒状パーツとして作っていました。ですが、いざ、出来上がってみると、形状的に、いまひとつおもしろみがありません。というわけで、いろいろ考えたすえ、現在の丸い穴が空いたアーチ状のパーツを、設えることにしました。このほうが、レトロな外観とよく合うと思います。
また、翼は、アームだけで駆動されているわけではなく、翼を吊るワイヤーも、駆動をサポートしている、という想定にしています。


こちらの画像は、主翼部分を外し、アームと、アーム駆動部を、見やすく露出させた画像です。このような、歯車やクランクといった、アナログ的な機構が密集する部分があると、見た目にも、楽しさがあるように思います。

余談ですが、操縦席前にある、弧を描くアンテナは、帝国陸軍の九七式中戦車の鉢巻きアンテナを参考にデザインしました。(もともと、私は戦車マニアですから…)


さて、翼を外した状態のままで、今度は、機体を上方から見てみます。
デッキは板張りになっており、このあたりのイメージは完全に「船」です。このメカニクスは、翼のはばたき機能により、空中をゆっくりと進むことができるため、飛行中に、デッキに出ることも可能、という想定にしています。それでも、きっと、デッキに出ると、かなりの強風に見舞われそうですが…。

いずれにしろ、機体に、手すりやラッタルなどがあると、見る側に、「そこに人が行ける」という気持ちを抱かせるのではないかと思います。そうすると、実際にこの乗り物に乗った時のことなどを、諸々想像することになります。手すりやラッタルは、見ていて楽しくなるメカニクスをデザインするさい、重要なファクターとなりそうです。


羽ばたく翼は、機体の上昇に寄与するもので、前へ進む原動力にはあまりなっていません。機体を前進させるのは別の動力。高圧蒸気噴射によって推力を得ています。機体最後尾の球体も、謎の推力発生装置として設えてみましたが、ここだけオーバーテクノロジーというのは、設定状、ムリがあるのかもしれません。素直に蒸気噴射口を付けたほうがいいのかな、とも、いま、思っています。

こうした、レトロフューチャーなメカニクスというのは、とても「絵」になる、と、私は思っています。このブログの冒頭にある、曇天の空を飛ぶフライングスチームシップは、自分でも、お気に入りの一枚となりました。
加えて、こうしたメカニクスには、真鍮のような、金属テクスチャーがよく似合うと思います。今後は、こうしたレトロフューチャーメカニクスも、シリーズ化して創造していきたいと考えております。




では、次回もご期待ください。

2008年7月11日金曜日

ふたたび、レトロフューチャーメカ(1)



今回も、前回のマンモスメカニクス同様、レトロフューチャーなメカニクスを取り上げてみたいと思います。今回登場したメカニクスは、蒸気によって駆動する、フライングマシーンです。

このメカニクスをデザインするにあたり、まず、念頭に置いたのは、「飛行機のようでもあり、また、船のようでもあり、そして飛行船のようにも見えるフォルムにしたい」ということでした。
そして、ハードなメカニクスながら、ユーモラスで微笑ましい印象を持たせたい、ということも、同時に考えました。
また、各所に、メカニカルな部分を露出させることや、実際に乗ったら楽しいだろうな、と思えるような、何らかの工夫を施すことができれば、とも、思っていました。




そうして、何枚かのスケッチを重ねて、出来上がったカタチが、コレです。
全体の形状は、基本的に、紡錘形の単純なものなのですが、そこに、客室と操縦席を含むデッキ部分が、上部に張り出すかたちとなっています。
基本の紡錘形部分は、プレスされた真鍮のような金属でできている、という想定のもとに、ライン状の凹凸を加えて、プレス感を出しています。

また、メインとなる翼は、機体内部から伸びるアームによって上下に可動するという想定になっています。このアームにより、翼は、鳥のようにはばたき、機体の上昇を補助します。



機体後方には、機体を安定させるための、固定式の補助水平翼があります。補助翼の付け根部分にある黒い円筒状物体はボイラーという想定です。

また、機体前方両脇にある目のような突出物は、さまざまな光学機器を納めた、観測室という設定にしています。この目が、ユーモラスで微笑ましい印象を醸すものと思っています。

実際のメカニクスでも、ユーモラスな造形がきわだっているものがあります。
たとえば、オースチンヒーリー・スプライトというクルマは、前面グリルが笑顔を思わせるデザインとなっており、強いインパクトを人に与えます。

レトロフューチャーなメカニクスを考察する場合は、機能性ばかりにとらわれるよりも、ビジュアル面での「つかみどころ」を用意しておくことが、肝心かもしれません。



機体下面に見える車輪は、いうまでもなく着陸用のものですが、このままの状態で着陸はできません。実際に着陸するさいには、車輪がさらに下方にせり出してくる、という設定にしています。
つまり、このメカニクスの車輪は、格納状態においても、半分露出するかたちとなっています。

車輪が完全に格納できなかった理由は、ボイラーや翼駆動装置、また、機体重量を軽減するためのヘリウムガスタンクなどで、すでに機内は埋め尽くされており、車輪をきちんと格納するスペースが満足に取れなかった、という設定にしています。




それでは、次回も、このメカニクスの紹介を続けたいと思います。

2008年6月3日火曜日

レトロフューチャーなメカニクス (2)



さて、前回このブログで取り上げた、レトロフューチャー風メカニクスに、今回、背景を付けてみました。レンダリングされた画像は、フォトショップによる追加加工も施してあります。
フォトショップでなされた加工は、主に、背景への写真配置や、数字や図形も追加、そして、画面全体に砂目状のテクスチャを入れる、などといったものです。レトロフューチャーなオブジェクトには、こうした、古い写真を思わせる加工が、似合うように思います。
今回は、力尽き、崩れ落ちる巨大な機械、といった雰囲気を狙ってみました。さらに、メカニクスの背後には、トラス構造物やクレーンをあしらい、空間に密度感を加えています。



背景用に用意した構造物は二種類。こちらが、そのうちのひとつであるクレーンです。私の住んでいる地域には、こうした固定式の大型クレーンはありませんので、富山港に点在する大型クレーンを写真に撮り、それらを資料としてモデリングしました。
こうした構造物は、細かく作り込むと、雰囲気が出ます。



こちらが、残るもう一方の構造物です。こちらも、港の構造物を参考にモデリングしてみました。私は、こういった、いわゆる「トラス構造物」が大好きで、出掛けた先に、トラス構造を持つ鉄塔や橋脚などがあると、ついつい、見入ってしまいます。
こうした構造物を2〜3作っておくと、情景を構築するさい、使い回しがきき、なにかと便利です。

さて、次回は、また、新規のメカニクスをご紹介したいと考えています。

2008年5月30日金曜日

レトロフューチャーなメカニクス(1)


いままでは、洗練された未来的デザインのメカニクスを考察してきましたが、今度は、レトロフューチャー的ガジェットを考えてみたいと思います。
このメカニクスは、以前、年賀状用に作ったイノシシ型メカニクスを、マンモスに改造したものです。
ボディには、真鍮を思わせるテクスチャを用い、その表面には、鋳造されたかのような、微妙な凹凸を付けてみました。また、背部には、バイクのエンジンを彷彿とさせる、ヒートシンク付きのシリンダブロックを配置し、メカニカルな雰囲気を出しています。エンジンはOHV式V型四気筒とし、プラグコードなども取り付け、「らしさ」を出してみました。



また、頭部などには、ボディの一部くりぬかれかのような開口部を作り、内部のメカが露出するようなかたちにしてあります。
各足は、油圧で駆動するかのようなイメージにするために、アクチュエーター状のパーツを付け、いかにも動きそうな印象を醸し出すよう配慮しました。
他の箇所においても、動き出しそうな雰囲気、というものを常に念頭に置きながら、各パーツの作り込みをしていきました。



そして、どのパーツも、鋳造の雰囲気を出し、古めかしさが出るよう心がけています。
無数のパーツが集積したメカニクスは、視覚的に情報量も多く、見ていて楽しいものだと、私は思います。こうした、レトロフューチャー的ガジェットには、洗練されたメカニクスにはない、古い機械式時計のような魅力があるように思います。

さて、次回は、このマンモス型メカニクスに背景を付け、ジオラマ的な展開をしたいと思います。