2008年5月30日金曜日

レトロフューチャーなメカニクス(1)


いままでは、洗練された未来的デザインのメカニクスを考察してきましたが、今度は、レトロフューチャー的ガジェットを考えてみたいと思います。
このメカニクスは、以前、年賀状用に作ったイノシシ型メカニクスを、マンモスに改造したものです。
ボディには、真鍮を思わせるテクスチャを用い、その表面には、鋳造されたかのような、微妙な凹凸を付けてみました。また、背部には、バイクのエンジンを彷彿とさせる、ヒートシンク付きのシリンダブロックを配置し、メカニカルな雰囲気を出しています。エンジンはOHV式V型四気筒とし、プラグコードなども取り付け、「らしさ」を出してみました。



また、頭部などには、ボディの一部くりぬかれかのような開口部を作り、内部のメカが露出するようなかたちにしてあります。
各足は、油圧で駆動するかのようなイメージにするために、アクチュエーター状のパーツを付け、いかにも動きそうな印象を醸し出すよう配慮しました。
他の箇所においても、動き出しそうな雰囲気、というものを常に念頭に置きながら、各パーツの作り込みをしていきました。



そして、どのパーツも、鋳造の雰囲気を出し、古めかしさが出るよう心がけています。
無数のパーツが集積したメカニクスは、視覚的に情報量も多く、見ていて楽しいものだと、私は思います。こうした、レトロフューチャー的ガジェットには、洗練されたメカニクスにはない、古い機械式時計のような魅力があるように思います。

さて、次回は、このマンモス型メカニクスに背景を付け、ジオラマ的な展開をしたいと思います。

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