2009年2月24日火曜日
LRT (Light Rail Transit) を考える。
近年、環境保護の観点から、都市の交通システムに、路面電車をふたたび取り入れようという動きが、活発になってきているように思います。
ほんの数年前まで、路面電車といえば、マイカーが普及した時代にあっては、どちらかというと、邪魔者的な存在であり、また、採算面での問題も多く、やがては消えてなくなる交通手段のように思われていました。
ですが、都市中心部の交通渋滞の悪化や、燃料費高騰、さらには温暖化ガスの排出といった問題が噴出するようになると、姿を消しつつあった路面電車が、今一度、脚光を浴びるようになってきました。
近年の路面電車は、床を低くして乗客の乗り降りを容易にするなどの工夫がなされ、またデザイン的にも、すぐれたものがたくさん登場しているようです。こうした路面電車は、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれ、今後、都市の交通の一翼を担うことが期待されています。
というわけで、今回は、この路面電車(LRT)を作ってみました。
今回のデザインの主眼は、前方のウインドウグラス部分を広く大きくとることにありました。これによって、運転手だけでなく、乗客からも前方がよく見えるようになり、LRTをして単なる交通手段ではなく、観光のツールとしても使用できるよう考えてみました。
車輛は二両一組で、それぞれに、前後の昇降口があります。車内通路を広くするため、座席は三つが並列するかたちとなっています。
また、運転席上部には大型のモニターがあり、ここに、観光案内的な映像が映し出すことによって、乗客への情報提供がなされる、といった設定になっています。
車体前面にあるランプの一部は、大きく張り出したウインドウグラスに内包されるデザインとなっています。上部にいくほど前へ張り出すウインドウグラスは、車内においては、圧迫感の軽減に寄与するものと思っています。
さて、今後は、こうした、現実的なメカニックも、多数登場させていけたらと、思っています。(ですが、次回のメカがそうなるかどうかは、未定です)
ちなみに、このLRTは、LRT&BRTデザインコンテストにて、入選した作品でもあります。
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