2008年1月12日土曜日

歩行する機械を考える(1)


陸上に生息する生き物の多くは、移動のさいに、
足を交互に動かす「歩行」という手段を使っています。
ですが、現在、実用化されている乗り物の中に、この「歩行」を行うものは、
一部の例外を除き、皆無です。

複雑極まる歩行という運動を機械で再現するのは困難であり、
しかも、高速で移動するためには、車輪を使ったほうが、
はるかにシンプルで効率的です。

ですが、車輪は、極端な悪路や不整地には不向きです。
その点、足を使う移動方法は、どんな場所でも、難なく進むことができます。

技術が進めば、この「歩行」によって進む乗り物が、
実現可能になるに違いない。
そんな日を夢見て、私は、足のついた機械を、いろいろと夢想しています。

今回アップした画像もそのうちのひとつ…。
かなり昔に、STRATAで作った、六足歩行メカニクスです。
このメカニクスを作った当時は、動力などの設定もせず、
テキトーに、しかも、最初からカタチありきで作業をすすめたので、
今見ると、リアリティーの感じられないものになっています。
(しかも、肝心のカタチ自体も、面白みに欠けるかもしれません)

次回は、この反省をふまえ、次に生み出した歩行機械を、
制作プロセスを交えてご紹介する予定です。

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