2008年3月27日木曜日

タウンモビリティを考える(2)



さて、今回は、前回ご紹介したタウンモビリティのインテリアについて、少々くわしくご紹介したいと思います。

このモビリティは、車内へのアクセスが容易なように、観音開きの大判ドアが、左右に付いています。ドアの開閉は基本的に手動で行いますが、モーターによるパワーアシストがついているため、わずかな力で、確実な開け閉めが行えます。
ドア中央のドアノブをつかんで手前に引くと、そのまま、前後のドアがそれぞれスライドしながら開き、昇降可能となります



屋根には電動のサンルーフがついています。車体を駆動する動力も電力ですから、ありとあらゆる可動部にモーターが使われています。
手前の座席(運転席、助手席)は通常の成人用のものですが、後方の座席はチャイルドシートとなっています。このチャイルドシートは、普段は折り畳まれていて、使用時のみ展開して使用します。身長120cm以下の子供が乗るためのシートですから、成人は使用不可能となっています。





チャイルドシートを使用するさいは、主座席を前に移動させて、背もたれを倒します。そして、チャイルドシートの下部を下に引き下ろし、脚を乗せる部分を展開します。つまり、チャイルドシートを使用すると、前部座席を前に移動することになり、わずかながら、前部座席の居住性が損なわれることになります。

また、ステアリングは、機械的な構造を有したものではなく、単に、操舵用モーターに信号を伝えているに過ぎません。ですから、ステアリングは、簡単に、左右にスライド移動させることができ、場合によって、右ハンドル車、左ハンドル車にもなります。

ステアリングは四輪とも切ることができ、狭い路地などでも小回りが利きます。また、各車輪には、車高調整機構が設けられており、昇降時には車体を下げることができます。

さて、次回は、また別のメカニクスをご紹介いたします。

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